「シバ」のルーツは、古く縄文時代まで遡る。縄文の遺跡からは、当時の人々によって埋葬された、骨格が「シバ」によく似た犬の亡骸が発掘されている。 丁寧に埋葬されている様子から、太古より人間が「シバ」に似た犬たちと共に暮らしてきたことが分かる。 そして「シバ」は、昭和11年に天然記念物に指定された。
柴犬には「タヌキ顔」と「オオカミ顔」がある。
広く一般に知られている柴犬は主に「タヌキ顔」の柴犬だが、天然記念物 柴犬保存会が理想としているのは「オオカミ顔」の柴犬。
額段が浅く鼻(吻)の長い「オオカミ顔」にこだわるのは、縄文時代の遺跡から発掘された犬の骨格の「シバ」へと純化し保存することを目的としているからである。